〔注2〕音量(音の長短)に関する判断要素としては、
(イ) 相違する音がその前母音の長音であるか(長音の有無にすぎないか)
(ロ) 相違する音がその後子音の長音であるか(促音の有無にすぎないか)
等が挙げられる。
音の長短は、長音、促音が比較的弱く聴覚されることから、音調(音の強弱)と関係があり(通常、長音、促音の前音が強く聴覚される。)、また、長音、促音は発音したときに1単位的感じを与えることから、1音節を構成し音節に関する判断要素とも関係がある。
[Note 2] As judging factors relating to the length of a sound (whether the sound is long or short), the following factors shall be enumerated;
(a) whether a different sound is a long sound of its preceding vowel (simply whether there is a long sound or not).
(b) whether a different sound is a long sound of its succeeding consonant (simply whether there is a geminated consonant or not).
As to the length of the sound, this relates to the articulation (strength of the sound) since a long sound and a geminated consonant are heard comparatively weakly (the sound preceding a long sound or geminated consonant is generally heard strongly), and it also relates to a judging factor relating to the syllable since a long sound and a geminated consonant, when pronounced, give an impression as being one unit and as constituting one syllable.
【メモ】
・相違する音が、長音の有無、促音の有無にすぎない場合は、全体の音感が近似し、類似と判断されることを規定。
・「長音」:末尾を伸ばす音。長音符号(「ー」)で表わされる。長音によって、前の音の母音が伸ばされる。例)「ワー」(「ア」が伸ばされる)、「フォー!」(「オ」が伸ばされる)
・「促音」:つまる音、つめる音。小さい文字であらわされる。語中に存在し、次の音節の初めの子音と同じ調音の構えで、破裂、摩擦をなす(例:「ヨット」の「ッ」(子音が「t」))。語末で呼気を止めて発声する場合にも用いられる(例:「あっ!」)。
・「調音」(articulation):発声の仕方。声門(声帯間の隙間)から上側にある音声器官がある音を発するのに位置をとること。
【日記】
本日は、NM先生によるソフトウェア特許の説明会に出席。18:30~20:30。NM先生、運営委員の皆様、お世話になります。特・実審査基準「第VII 部 第1 章 コンピュータ・ソフトウエア関連発明」を持ってゆくことを忘れずに。
椿特許事務所
弁理士TY