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共同体商標と共同体意匠の実務

共同体商標と共同体意匠の実務

  • 作者: 松井宏記
  • 出版社/メーカー: 発明協会
  • 発売日: 2010/09/15
  • メディア: 単行本

遅ればせながら、書籍「共同体商標と共同体意匠の実務 ヨーロッパにおけるブランドとデザインの保護」(発明協会発行)を購入しました。
著者は、2006年にイギリスのリバプールにて実務研修を行われた関西在住のM先生。共同体商標と共同体意匠の実務が、豊富な審判決例とともに、掘り下げて解説されています。
まえがきに、「意匠や商標は(特許等の自然科学を対象とするものとは異なり)、社会科学であり、識別力や類比判断については国や地域や文化などの影響を受けるため、審判決を理解するためには、ヨーロッパの現地に住み、文化を学ばなければならない」、とのM先生の熱い言葉が書かれています。
書籍では、M先生撮影のヨーロッパでの街角の写真も各所に掲載されており、それを見るのもまた楽しいものです。幸運なことに私も、M先生とは個人的に親しくさせて頂いておりますが、頭脳明晰な上に、話が面白く、同業者にこのようないい人がいてよかったなあと思わせる人です(そういえば、このブログでも何回か登場されたような)。
知財実務家の努力によって、日本発のブランド(商標)やデザインがヨーロッパでうまく(上手な形で)権利化され、それがヨーロッパの人に愛され広く深く受け入れられることで、日本とヨーロッパの関係がより近くなるといいなと思っています。
椿特許事務所
弁理士TY

Post Author: tsubakipat