日本ライセンス協会(LES Japan)の1月の月例研究会に参加させて頂きました。
演題、講師の先生方は以下の通りでした(LESウェブサイトより引用)。
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演 題: 「模擬ライセンス交渉:企業間のクロスライセンス」
講 師:
牧 虎彦 氏 (月島機械(株) 取締役兼執行役員 管理本部長)(ご都合で、小林亨氏が代行)
尾形 偉幸 氏 (日本電気(株) 知的資産統括本部 支配人)
荻野 誠 氏 ((株)日立製作所 知的財産権本部 戦略企画室長)
原嶋 克巳 氏 (富士ゼロックス(株) シニアライセンスエグゼクティブ)
司 会: 岡崎秀正氏((株)神戸製鋼所 理事役・技術開発本部長代理)
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日常の業務として「ライセンス交渉」を行なっている特許事務所は少ないのではないかと思います。月例研究会では、実際のビジネスを考えた交渉での駆け引き、交渉の場で生じやすい特許に関する議論(非侵害、無効など)の例を学ぶことができ、有意義でした。講師の先生方の熱演も光っていました。ありがとうございました。
懇談会でも、実際に第一線でライセンス交渉などを行なっている実務家の方々とお話をすることができ、明細書作成などの実務を行なう上でも参考になる情報を得ることができました。「特許は数が大事ですか?質が大事ですか?」という質問を企業の方にさせて頂くとき、第一線にいらっしゃる方程、「質が大事」との見解を持っていらっしゃるような印象を受けます。
どんなに良い発明が行なわれても、結局はその権利解釈は明細書とクレーム(および包袋記録など)に基づくものです。従って、強い明細書の作成技術(それも、「強い強い」と自分で思いこんでいるだけではなく、客観的な財産的価値が高い明細書を作成できる技術)を磨くことが、出願業務に携わる弁理士の重要な任務であることを再認識しました。
お会いしお話させて頂きました方々には、お礼申し上げます。
椿特許事務所
弁理士TY