日経新聞・交遊抄「年下の職人」を読んで
少し前になるが日本経済新聞の交遊抄に、ダイワ精工社長小島忠雄氏が「年下の職人」という題目で、アートディレクターの佐藤可士和さんの仕事ぶりについて書かれていた。ダイワ精工株式会社の創業50周年にあたってのスローガンやロゴの作成を佐藤可士和さんに依頼した時の佐藤可士和さんのデザインは、「線一本の太さや角度一つに意味があり無駄がない」ものであり、職人としての姿勢を感じさせられたとのことだった。また、デザインにおいて先ず会社のことを知ろうとする姿勢も、きまじめでどん欲だったとのことで、「経営者の考え方、会社のDNAを徹底的に理解しようとする」姿勢が感じられたとのことだった。
現在では弁理士が活躍するフィールドには様々な分野があるが、どのようなフィールドであっても、弁理士には仕事に対する職人気質が求められるものと思う。常に研鑽を積むことにより他人が持っていない専門知識を取得・活用し、他人には真似のできない実務能力を磨くことにより、他人にはできない高品質のサービスを追及する。明細書、意見書、裁判の準備書面などの書面作成、それを構成する1文1文の記述、また、クライアントや相手方や行政機関との対話の1つ1つにおいて、他には真似のできない職人技を追及するのが弁理士としての職業の基本であり、職業倫理かと思う。
【追伸】
ここまで書いたところで、少し前このブログに書いた国立新美術館のシンボルマークとロゴのデザインも佐藤可士和さんによるものだったことを教えて頂いた。↓
http://www.nact.jp/logo_intro.html
最近、世の中はいろんなところでつながっていることを感じさせることが多い。
ダイワ精工株式会社の新しいロゴなども、今から楽しみです。
椿特許事務所
弁理士TY