令和元年11月21日(木)13:30~16:40のスケジュールで、表題のセミナーを行いました。
近年の裁判例によりますと、特許出願人にとって運用が厳しくなってきているとみられる「除くクレーム」について、その対策についてもトピックスとしてご説明しました。
特許明細書の作成は、発明者、会社の知財担当者、弁理士、管理部門、事務部門、さらに皆を支える方々のチームプレイであると思っており、各人の能力が重要であるのは勿論のこと、 チームの密な連携もそれに劣らず重要であると思っています(さらに権利化は、特許庁審査官も含めたグループでの共同作業であると思っています)。
よい特許出願を行うことで、よい発明が日本や世界で正当に保護され、発明者や会社の利益につながることを切に希望します。
電気・機械・ソフトウェア特許明細書作成のポイント
~ニューラル機械翻訳、外国出願、中間処理、侵害訴訟、ライセンス交渉を見据えた明細書作成~
外国出願、中間処理、侵害訴訟、ライセンス交渉など、特許に関する様々な実務経験を重ねてゆくと、終局的には「基礎となる特許明細書のレベルを高いものとし、かつ、高い状態を維持し続けることが最重要課題」との結論に達するのではないでしょうか? 特許明細書は、建築で言えば基礎・土台に当たる部分であり、決して手を抜くことができないものであるにも関わらず、しばしばその重要性が見落とされがちです。
今回のセミナーでは、ニューラル機械翻訳、外国出願、中間処理、侵害訴訟、ライセンス交渉を見据えた上での明細書作成のポイントについて、裁判例などを挙げて解説致します。発明発掘、ブラッシュアップ、明細書作成、明細書チェック、外国出願等の実務に携わる方に適した講義を目指します。
また、特許庁がニューラル機械翻訳システムを採用するなど、自動翻訳技術の特許実務への適用が進んでいます。セミナーでは、ニューラル機械翻訳の原理、人間による翻訳との違い、その実力、課題やその対応策等についてもご説明します。是非この機会に多数のご参加をお待ちしております。
**キーワード**
1 近年のトピックス(ニューラル機械翻訳の原理、実力、課題、特許明細書作成の対応など)
2 明細書作成の準備段階(基礎知識(理科系、法文系)、
発明発掘・発明把握、上位概念化、多面的な保護、実施例の補充)
3 強い特許取得のための明細書作成
4 将来の中間処理(拒絶理由対策)、ライセンス交渉、特許訴訟の観点からみた好ましい明細書
5 強い特許取得のための国際出願、外国出願の明細書作成
6 賞味期限の長い特許権とするために
講 師 椿特許事務所 所長・弁理士 椿 豊 氏
日 時 平成31年11月21日(木)13時30分~16時40分
(受付は、13時より)
会 場 OMMビル2階 205号室 大阪市中央区大手前1-7-31
定 員 40名 (定員になり次第締め切ります。)
http://www.chosakai-kinki.jp/d_seminar/d_191121/d_191121.html